台湾1周サイクリング(後編)|車城から台北への5日間のルートガイド

台湾1周サイクリング_後編

台湾一周サイクリングの後半5日間では、車城から台北までの東海岸ルートをご紹介します。太平洋を望む絶景や豊かな自然、地元文化を満喫できる見どころが満載です。台東や花蓮を経由しながら、自然の美しさや旅の魅力を堪能できるルートをお楽しみください。

前編:台湾1周サイクリング(前編)|台北から車城への5日間のルートガイド

なお、本文は以下の資料を参照して作成しています。

台北市交通部観光局「台湾1周サイクリングガイド

台湾におけるサイクルツーリズムの取り組みについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください

サイクリストの憧れ「自転車大国」台湾のサイクルツーリズムとは?

目次

6日目:車城~臺東(115km)

Tamsui 海辺パス

台湾南部からの別れとなる6日目は、太平洋を望む道を進みます。県道199号線では、徐々に標高が高くなりますが、ゆっくりとギアを調整しながら進めば心配いりません。澄んだ空気と雄大な景色を楽しみながら、温泉郷で知られる台東を目指しましょう。

ルート

車城 > 牡丹 > 寿卡 > 達仁 > 大武 > 金崙 > 太麻里 > 知本 > 台東市

観光スポット

寿卡駅

南廻公路で最も高い地点に位置する駅で、標高460mからは壮大な眺めが広がります。多くのサイクリストが休憩場所として利用する人気スポットで、記念撮影に最適です。

知本温泉

台湾を代表する温泉地として有名です。100℃を超える高温の湯は無色透明で、サイクリングで疲れた体を癒やしてくれます。筋肉の疲労回復にうってつけの休息ポイントです。

7日目:臺東~玉里(85km)

台東森林公園

花東縦谷に沿って北上する7日目のルート。水田が広がる田舎道では、時折列車がゆっくりと通り過ぎていく光景に出会えます。池上周辺では稲穂の香りが漂い、台湾の農村風景を楽しめます。村々を通り過ぎながら、東台湾の暮らしと文化に触れる1日となるでしょう。

ルート

台東市 > 鹿野 > 池上 > 玉里

観光スポット

親水公園

水遊び場や遊戯施設を備えたアクティビティエリアがあり、見学エリアでは環境保護に関する展示を見ることができます。

三仙台遊憩区

海岸線に広がる景勝地で、サンゴ礁と豊かな植物が生い茂る生態系の宝庫です。展望台からは360度のパノラマビューが広がり、東海岸随一の美しい海の景色を楽しめます。散策がてら、台湾東部の自然美を満喫できるスポットです。

8日目:玉里~花蓮(88km)

 Qixingtan Beach

台9号線を北上するこの日は、のどかな田園風景から始まります。稲穂が風に揺れる田園地帯を進み、道端では電柱に止まる鳥たちの姿も。帰宅途中の学童たちが手を振ってくれる、そんな心温まる1日になるでしょう。

ルート

玉里 > 瑞穂 > 鳳林 > 吉安 > 花蓮市

観光スポット

北回帰線公園

ここで台湾一周の旅程は約3分の2が完了します。公園内には白い日時計をモチーフにしたモニュメントが設置され、古代中国で信仰されていた四神の姿が描かれています。台湾一周の記念撮影スポットとしても人気です。

七星潭

晴れた日には、海面に映る北斗七星のような美しい景色が見られることから、この名が付いたと言われています。太平洋のパノラマが広がり、壮大な眺めを満喫できます。

9日目:花蓮~頭城(113km)

頭城駅

9日目は、冬山河自転車道を進むだけでOKです。ただし、7月から9月は台風シーズンとなり、特に東部沿海地域は被害を受けやすいため、出発前に必ず天候を確認しましょう。

ルート

花蓮駅 > 蘇澳新駅 > 頭城

観光スポット

冬山河森林公園

冬山河の上流に広がる16ヘクタールの公園です。計画的に植栽が施され、緑豊かな土地に育てられています。生い茂る植物が、自然の美しさを感じさせてくれます。

蘭陽博物館

設計には台湾北東部の「ケスタ地形」が取り入れられ、亀山島の方を向いた最も高い部分から南西方向に徐々に地面へと傾斜しています。

10日目:頭城~台北市(105km)

淡水川岸

10日目の最終日は、台湾の東北端に位置する頭城から、台湾の首都台北市へ向かいます。豊かな自然に囲まれた海岸線や山間の景色を楽しみながら進む一日となるでしょう。終盤には都市部ならではの活気あふれる風景が広がり、台湾一周の旅のクライマックスを迎えます。

ルート

頭城 > 福隆 > 十分 > 基隆 > 汐止 > 台北市

観光スポット

三貂角灯台

台湾の最東端に建つ灯台で、太平洋を一望できる絶景ポイントです。青い海に映える白い塔は、訪れる人々を魅了します。その美しい景観は、まるでギリシャのエーゲ海を思わせる風情です。

龍洞湾岬步道

東北角にある2つの岬を結ぶ遊歩道で、鼻頭角や龍洞からは迫力ある海の景色を眺められます。険しい崖と美しい海岸線を楽しめる、自然豊かな散策スポットです。

まとめ|台湾1周サイクリングのルートガイド(後編)を紹介しました

本記事では後半戦のルートを詳しくご紹介しました。車城から台北までの5日間、東海岸を北上するルートでは、台湾の自然美や文化に触れられます。それぞれの区間では、太平洋を望む壮大な絶景や観光スポットが盛りだくさん。汗を流しながらも感動の連続で、旅の達成感を感じられるでしょう。

台湾一周を計画されている方は、ぜひ参考にしていただき、自転車で巡る台湾の魅力を存分に味わってください!

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