vol.4 (前編)宇陀市観光協会 関根 進太郎氏「自身の龍神体験をきっかけに、ツアーを企画」

関根さんと佐藤さん

2023年11月から始まったサイクリングでつながる高次元体験モニターツアー「龍神波動ライド」。このツアーは、Charley&kayaksの代表と宇陀市観光協会 地域おこし協力隊を務める関根 進太郎さんが中心となり、宇陀市観光協会の後援と里山マウンテンバイクツーリズムの協力のもと企画制作されました。

今回のインタビューでは、里山マウンテンバイクツーリズムの代表 佐藤 将貴さんご同席のもと、関根さんに宇陀市の魅力のサイクルツーリズムについてお話しいただきました。

Charley&kayaks 代表、宇陀市観光協会 地域おこし協力隊 案内人
関根 進太郎(せきね しんたろう)さん(写真右)
宇陀市に地域おこし協力隊として家族で移住。宇陀市観光課にて主に情報発信を担当。「里山マウンテンバイクツーリズム」を提唱する佐藤将貴氏と出会い、「里山×冒険×e-bike」の可能性を体感。
宇陀市でも試走を重ね、e-bikeツアーを開催中!ある日の出来事から龍神の存在を意識し始める、自称龍神系スピリチュアルサイクリスト。

里山マウンテンバイクツーリズム実行委員会 代表
佐藤 将貴(さとう まさき)さん(写真左)
兵庫県神戸市出身。2014年に富山県立山町へ移住し、現在(記事執筆時 2023年10月)は陶芸家の妻とふたりのお子さんとの4人暮らし。里山を元気にするため、里山マウンテンバイクツーリズムなどのさまざまなプロジェクトを推進中。

目次

山岳会からネイチャーガイドへ

関根進太郎さん

HaNeRi:宇陀市を訪れる前のご経歴を教えてください。

関根:自転車に関しては、高校3年生の時に友人3人で埼玉から福島の父方の田舎まで自転車で行った事がはじまりです。途中で小学校の先生にシャワーを使わせてもらったり、知らない人からコンビニで差し入れをしてもらったり、多くの人にお世話になって冒険の楽しさを知りましたね。

その後、20代前半はDJをやっていて、クラブ遊びに没頭していました。そんなある日、冒険家の九里徳泰さんの本に出合い、北海道を2か月かけて1周しました。そこで登山に目覚めて、20代後半までは山登りにはまっていましたね。

山小屋の求人を見つけてすぐにその時に就いていた仕事を辞め、山小屋で働くことにしました。山岳会にも入会しました。ですが、厳冬期の雪山は目指すものの次元が違いましたね。ある日の登山中、雪山の極寒のテントの中にいるときに「これは僕のやりたいことではない」と感じ、山小屋も山岳会も辞めました。

そのあとは建築業でサラリーマンをしていたのですが、天から「いつまでこんな生活を続けるんだ!」という言葉が降ってきて、これからどうしたいのかを考えました。そして、次は暖かい場所がいいというのもあって西表島に行き、ガイド業と農業を半分ずつ行う生活をはじめました。

ガイド業ではカヤックでマングローブを案内したり、滝で泳いだり、ナイトツアーをして、農業ではパイナップルとマンゴーの生産管理をしました。その後、結婚して子どもを授かったこともあり、もう少し町の近くで暮らそうかと思い、ご縁があった宇陀市に地域おこし協力隊として移住しました。

HaNeRi:現職のガイドをしようと思ったきっかけは何ですか。

関根:宇陀市の観光を盛り上げたいと考えていたところ、ガイドをやる人が他にいなかったので「じゃぁ私がやります!」といった流れではじめました。地域おこし協力隊の最初の活動としてはまずカヤックに関連するものにしようと思っていたのですが、ダムが決壊してカヤックができなくなったんです。そこで、カヤックではなく自転車を活用するツアーのガイドをはじめました。

宇陀市の魅力

HaNeRi:宇陀市について、特徴や魅力を教えてください。

関根:宇陀市は大和高原の中腹に位置する高原の街です。夏は涼しく冬は寒い気候を生かして、オーガニック野菜の生産を盛んに行っています。市として「宇陀市オーガニックビレッジ宣言」を掲げていて、大和高原地域の豊かな自然の中で、環境に優しい農業、人に優しい農産物づくりに取り組んでいます。

また、宇陀の歴史はとても古く、古事記や日本書紀にも記録があります。室生周辺では1000年以上前から祈雨のために朝廷から使者が送られていたとされています。また、古くから龍神を祀り大切にしてきた文化もあります。他にも、大宇陀地区では日本最古の薬草を取っていた記録も残っていて、いまでも薬草の町として知られています。

「龍神波動ライド」について

龍神波動ライドツアー

HaNeRi:サイクリングツアー「龍神波動ライド」について、教えてください。

関根:どんなガイドツアーにしようかと思ったときに、観光地を周るだけのツアーではなく、精神的な体験を取り入れられないかと考えました。

自分は過去に龍神様を近くに感じる体験をしているんです。ある日の夕方にバーベキューをしていると、何かの塊が落ちてきて近くの扉がガタガタと揺れました。十字を切りながら何かが通り過ぎていく感覚がありました。そこで、神様がいらっしゃるのだと思い神社にお参りに行こうとしたところ、急に土砂降りになったんです。そこで、「ああ、龍神様がいらっしゃるんだ」と感じました。

この水で我々は生かされているんだということを、実際に水を口にしながら強く実感しました。そして、龍神様が神話の遠い存在ではなく身近でパワーをくれる存在と考えるようになりました。そこで、室生地域に伝わる龍神や滝行を組み合わせてスピリチュアルなツアーにしようと思い、自分は「スピリチュアルサイクリングガイド」としてお客様をガイドさせていただくことにしました。

ツアーの感想

御食事処「橋本屋」の親子丼
御食事処「橋本屋」の親子丼 冷え切った体に最高のご馳走

HaNeRi:今回モニターツアーについて、事前にチラシなどで内容は確認していましたが、実際にe-bikeで行ってみると予想を超える楽しさでした。「まず体験してもらう」というのは重要なポイントですね。

お食事処(橋本屋 ※1)で地元の方と話す機会があったことも、とても素敵な体験でした。ガイドさんが付いてくれていると地元の方と触れ合う機会も作りやすく、交流できることでよりよい思い出になりますね。

関根:そうですね。それに、観光客と地元の方の話を聞いていると、ガイドにとって新鮮な情報を得られることもあります。

HaNeRi:ツアーの中に地元の方と触れ合えるポイントを用意しておくのもよさそうですね。佐藤さんもその重要性に気づかれて、コース内でおもてなしスポットの強化をされたと伺いました。

この「龍神波動ライド」のツアーに参加されたお客様からはどのような感想がありましたか。

関根:e-bikeの性能に驚かれる方が多いですね。滝行体験は、身体と心が軽くなったと好評です。

※1 室生寺門前にある明治四年創業の「橋本屋」は昭和を代表するリアリズム写真家の土門拳が室生寺撮影のために常宿として逗留していました。
今回はご主人のご厚意により、特別に土門拳が滞在した部屋を見学させていただきました。

vol.4 (後編)宇陀市観光協会 関根 進太郎氏「龍神波動の世界を広めたい」に続く)

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